お部屋の照度は適切ですか?
照明は、ただ明るければ良いというものではありません。
部屋ごとに「快適な明るさ」が確保されているかが重要です。
光が照らしている面の明るさの度合いを照度(単位:ルクス)といいます。ちなみに暮らしに必要な照度は食事の時で約300ルクス、勉強や読書の時は500ルクス以上、編み物の時は1000ルクスくらいと、お部屋で何をするかによって「適切な明るさ」は違ってきます。
基本照明の目安は?
普通のお部屋の場合、基本照明の目安は約75〜1,000ルクスです。実際に照明をお選びになるときは、カタログなどに表示されている「○W(ワット)・○畳用」を目安にすると便利です。また、
蛍光灯は10〜15W×畳数、白熱灯の場合は30〜40W×畳数を目安
として覚えておくと良いでしょう。
お部屋の雰囲気を左右する色温度
照度のほかにもう一つ知っておきたいのが、光の色合いを表す色温度です。色温度が高く、白っぽい光の蛍光灯と色温度の低い赤っぽい光の白熱灯をお部屋のイメージに合わせて使い分けたり、組み合わせるとお部屋の雰囲気がぐんと変わってきます。
爽やかでクールな印象…蛍光灯
明るく爽やかな光でお部屋をムラなく照らします。白熱灯に比べ消費電力が少なく長寿命。長時間点灯するリビングルームや門灯の光源に適しています。
暖かみのある光…白熱灯
暖かみのあるソフトな光が、色彩やお料理のおいしさを引き立てます。リビング・ダイニングルーム・寝室などのムードを大切にしたいお部屋に適しています。
年齢にあった照明を
必要な明るさは年齢によっても違ってきます。
年齢を重ねると視力の低下によってより明るい照明が必要となってきます。たとえば、20歳を1とした場合、60歳では3.2倍もの明るさが必要です。
集中力が生まれるあかり
子供部屋や書斎には、天気の良い真昼のような青白い光の3波長形蛍光ランプのD色(昼光色)などを使うと集中力が高まります。勉強や読書をするときは、スタンドで適正な明るさをとりましょう。
右利きの場合は、前方左斜め上30〜40cmくらいに光源を置いて机上面を照らすと目が疲れません。
食欲が増すあかり
食卓をおいしく演出するにもあかりは役立ちます。白熱灯もいいですが、
最近は暖かく、やわらかい光をもつ電球色の蛍光ランプも登場しています。
お刺身や野菜、果物なども色鮮やかに見え、リラックス感があり、目も疲れません。
より美人に見えるあかり
あかりによって、表情も違って見えます。一般にいちばん表情が美しく見える照明の位置は、
斜め上45度の角度といわれています。化粧室や玄関の照明などは、この角度にセッティングしてみませんか。
また、3波長蛍光ランプのN色(昼光色)は顔色や肌色もクッキリ、きれいに見えるあかり。こうした照明を上手に使うのもおしゃれ術の一つといえるでしょう。
ご存じですか?
便利な照明器具のいろいろ
住宅様式の変化や暮らす人のニーズに合わせて、照明器具も日々進化しています。あかりへの不満にお応えした便利な商品をいくつかご紹介してみましょう。
いろいろなあかりを楽しみたいというときは…
日本の住宅事情を考えると、照明を増やしたりするのはなかなか大変。でも、最近は生活シーンに合わせて、リモコン一つでお好みの明るさに自由に調節できる連続調光タイプの照明器具も販売されています。こうした照明器具は、布団やベッドの中からでも点滅、段調光ができるので、お年寄りの方にも便利です。
お子様やお年寄りのいるお宅には…
消灯後足元がいきなり真っ暗になるのは不安なもの。うっかりテーブルなどにつまずいて、ケガなどの事故も起きかねません。こんなとき、便利なのが消灯後もしばらく補助ランプが点灯する機能が付いた照明器具。約10秒後には自動消灯するので、お子様やお年寄りのお部屋につけると安心です。
天井をスッキリさせたいときは…
吊り下げタイプの器具が気になるという時は、天井に直接取り付けられるシーリングライトが便利。天井がすっきりしてお部屋に広びろ感が生まれます。ワンタッチで取り付け、取り外しが簡単。お掃除やランプの交換も簡単にできます。
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