リフォーム工事依頼の過程

注意点・備考

リフォーム工事といっても高額な出費となることもありますから、依頼先は慎重に選びたいものです。
よく建設会社等が営業で訪問して来たり、チラシをポストに投函していますので、あらかじめ連絡先を控えておきましょう。
NTTのハローページ(個人名の方です)には個人名とともに「(大工)」とか自営業の肩書きが付記してありますので、これを参考にして依頼先を決めるのもいいでしょう。
例えばフロアを新しく張り替えたら、今度は壁紙も新しくしたくなったなど、追加の工事を依頼したくなることもありますから、あらかじめ依頼内容を詳細にメモしておくことも重要です。

リフォーム工事の依頼先は、近所の小さな工務店か大工さんに頼みましょう。
その理由をあげると、「営業と工事請負者が同じ人の方がお客の意見・注文・苦情等が直接に伝わる」「雨漏りなどの緊急の場合にすぐ来てくれる」「ながく付き合えるから、次のリフォームの際に悩む心配がない」「無駄な人件費がない分安く工事してくれる」「近所だから手抜き工事ができない」「追加工事を断らない」「契約金がいらないし、支払い期日をのばしてもらえる」などがあります。

リフォームする場所によっては、洗濯物を干せなくなったり、お風呂やトイレが一時使用できなくなったり等、様々な不便が生じる可能性があります。わずらわしい思いをしないためにも、計画的な工期の依頼と家族の理解を得ることが大切です。









工務店等に電話をします。「・・・・をリフォームしたいのですが、見積もりをお願いします。」というふうに言います。
現場をみなければ具体的な見積書をつくれませんから、向こうか゛訪ねてくることを考えて、自宅にいる時間をつくっておきましょう。

リフォームしたい内容と予算、「工期・支払方法・支払期日・前払い額(契約金・保証金)・保証期間」について相談します。

自宅にファクシミリがあるなら、後日FAXで見積書を送ってもらいましょう。
見積書の段階なら工事を断ることができますから、あせらずに即答は控えましょう。
電話帳等で調べて、いろいろな工務店等に依頼して、可能な限り見積もり額が安いところを選びます。

見積書とは、工事費がこの位かかりますという、予定額を記載したものであり、通常消費税は含まずに書かれています。
見積書の作成は普通無料でしてくれますが、有料のところもあるので気をつけましょう。

見積もりの依頼段階でしつこく言い寄ってくる業者もいますから、「まだ未定です」とか逃げ口上をつくっておきましょう。







工事の依頼先が決まったら、「工期・支払方法・支払期日・前払い額・保証期間」は必ず相手先と話し合って決めるようにしましょう。支払い方法は銀行振込が最も安全です。
 また、実際にリフォーム工事をする大工さんや職人の名前等、身分を知っておくことも大切なことです。

依頼工事を迅速に終わらせたいなら、リフォームする部屋等はあらかじめきれいに片付けておきましょう。
外壁のリフォームでは、足場として鉄筋パイプを組み立てますので、庭も整理しておきましょう。
近所の方に工事することを伝えておくことも必要です。トラック等を道に止めたり、迷惑をかけることもあるからです。

小さな工務店・建設会社の場合、社長の息子が営業や現場監督をしていることが多いです。この者がもっとも責任感があり、信用できる社員ですので、こちらから指名して、自分の家を担当してもらえるように頼んでみましょう。

現在、前払い額や契約金が無料の工務店等が多いです。ただし、無料のところは銀行にお金を借りて材料を仕入れているとかんがえられますから、お客様が急な工事とりやめや延期をすれば、多くの人が損害を被ることになります。

どうせ廃材処分代をとられるのでしたら、いらなくなった家電製品や家具などもいっしょに捨ててもらうように相談しましょう。住まいの大掃除のチャンスです。

工事中は誰かしら家族が家にいる必要があります。防犯上の意味もあるのですが、手抜き工事の防止、欠陥工事の防止にもなります。

 








一般的に月〜土の8:00〜18:00が職人の工事時間です。工事に来て欲しくない時間・曜日はあらかじめ指定しておきましょう。
家族全員に工事の理解をもとめるようにしましょう。それでも子供のいる家庭でしたら、夏休みや春休みは避けた方がいいかもしれません。
10:00と15:00に休憩しますので、お茶ぐらいは出してあげてください。面倒なら、あらかじめ現場監督や責任者にお茶代を渡しておいても良いでしょう。

工事期間中にリフォームした場所をまめにチェックしておきましょう。工事完了後に気に入らない箇所をみつけても、再リフォームには無駄な日にちがかかってしまいます。

通常工事が完了してから請求書を直接受け取ることになります。支払い方法は銀行振込が普通です。
もし工事に欠陥がある場合は支払い前に連絡してなおしてもらった方がいいでしょう。特にキッチンのリフォームの後にガスコンロのつきが悪くなるケース、床下収納庫の扉が固くなり、取りにくくなるケースが多くみうけられます。
また、廃材の後始末をしなかったり、職人が空き缶をちらかしていった場合にも苦情の連絡をすべきです。

職人の方達も1日中働いていればトイレを使いたくなります。しかしトイレを借りることを遠慮して、我慢したり、近所にトイレを探しに行く人が多いです。悪い職人になると、裏庭でしたりします。どうかあらかじめ「トイレ使ってください」と一言声をかけてあげてください。

工事期間中に、リフォームしたい場所が増えて、大工に追加工事を要求するお客が多いです。しかし建設会社の場合は、職人はほとんど下請けの人たちですから、「会社に聞いてみてください」という答えがかえってきます。この場合、電話で会社の人間や現場監督にまず相談して、それから現場監督、大工、お客の3者間で話し合うのが適切な順序です。


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